バスタードが元ネタとなっている裏設定

ワンピース(ONE PIECE)という漫画には色々な元ネタをモデルにした裏設定があるわけですが、その中で「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」という漫画の作品がかなり影響しているのでまとめていきたいと思います。

バスタードはかつて週刊少年ジャンプに連載されていた萩原一至さんの描く漫画です。

1988年に剣と魔法の世界観にて連載がはじまったわけですが、連載は休載状態で未だに完結していない作品となっています。

ワンピース作者の尾田栄一郎さんは年齢的に「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」の連載時にリアルタイムで読んでいた世代のはずです。

尾田栄一郎さんにとって、萩原一至さんは週刊少年ジャンプの漫画家としては先輩なわけですが、ワンピースの元ネタのモデルにするほど記憶に残っていた作品なのかもしれません。

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元ネタになっている裏設定

ワンピースの元ネタになっているバスタードのセリフや設定は探すとかなり見つかります。

ここでは代表的なものをチェックしていきたいと想います。

ブルックのセリフ

ワンピースのパンクハザード編でのブルックのセリフは明らかにバスタードが元ネタでした。

ONE PIECE 68巻「第671話 ガスガスの実」でのセリフです。

ブルック「あの怪物の名は確か・・・スライム」

ブルック「---私本で読んだ事があります!!スライムとは」

ブルック「女性を好んで襲いその体液で女性の服のみを溶かしてしまうハレンチ怪物」

サンジ「ええ!?何だその都合のいい怪物!!そ・・・その本今度貸してくれ!!」

錦えもん「拙者も!!」

このブルックの読んだ本が「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」なのです。

バスタードのヒロインであるヨーコが忍者マスター・ガラにさらわれた時にダークシュナイダーの封印を解く方法を白状させるためにスライムをけしかけられました。

そのスライムはガラが品種改良して人間の服だけを溶かす事ができるようなっていました。

BASTARD 1巻「闇の反逆軍団編7 侵入」での描写です。

この事がワンピースの元ネタとなる裏設定に「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」が大きく関わっていると気付いた直接のきっかけです。

神と悪魔と天使の戦い

ワンピースは神(天竜人)とその天敵のDの一族に因縁があって、悪魔の実という不思議な実があります。

神と悪魔と天使の戦いが元ネタにあるわけですが、剣と魔法の世界だったバスタードも途中から神と悪魔と天使の戦いを描くようになっています。

このあたりは漫画や映画や小説ではよくある設定なので、これだけみると元ネタとはいえませんが、他の設定をチェックするといろいろと見えてくるものがあります。

ルフィの名前と羽

ワンピースに登場するキャラの中には背中に羽が生えたキャラが登場します。

シャンディアやスカイピアの住人には羽があって、ルフィにもコミック27巻の表紙でなぜか羽が描かれました。

ルフィとは天使ルシフェル(ルシファー)が名前の由来の可能性があります。

ルシフェルはその後、堕天使となり魔王サタンと呼ばれるようになります。

このあたりも非常に密接に関係していて裏設定の元ネタになっていそうです。

⇒ ルフィの名前の由来や元ネタとなる裏設定

ジェルマ66の兵士達

サンジがプリンとの結婚のために生まれたジェルマ66の城に戻った時にヨンジに連れて行かれた場所では培養液に浸けられた兵士達がいました。

この兵士達は複製兵(クローンへい)でした。

ペガパンクが発見した生物の「血統因子」が原点にあります。

ペガパンクは世界政府に危険視されて逮捕されましたが、同じ研究チームにいたサンジの父親であるヴィンスモーク・ジャッジは政府の手を逃れて命のコピーと改造の研究を続け複製兵(クローンへい)を作りました。

これはバスタードのエルフの廃都キング・クリムゾン・グローリー、すなわち方舟で生きたエルフの「霊力」が動力になっていたシーンが元ネタとなっています。

魂の力である霊子力は核をもしのぐ禁断の科学でした。

BASTARD 8巻「罪と罰編 降臨Ⅱ」での描写です。

神の領域を侵す禁断の科学とされるカプセルに入っているエルフ達はまさにワンピースのジェルマ66の複製兵(クローンへい)のモデルです。

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バスタードとの共通点

ワンピースはバスタードとの共通点が非常にたくさんあるので、細かい部分を含めてチェックしていきたいと思います。

ロビンとダークシュナイダー

実はワンピースのロビンとバスタードの主人公であるダークシュナイダーが言ったセリフに共通点があって元ネタになっています。

世界より大切なものという意味のセリフです。

ちなみにハンターハンターのキメラアント編でナックルとシュートも同じ事を言っていました。ハンターハンターでは世界よりも大切なものとは非人道的な北朝鮮に奪われた日本の同胞を助ける事を指していると私は考察しています。

ロビンのセリフ

ウォーターセブン編でロビンは麦わらの一味をバスターコールの人質に取られて、世界政府のCP9から脅迫を受けています。

その時にロビンは全世界に生きる全ての人間の命より仲間の命を選択しました。

ONE PIECE 26「第359話 ビンゴ」でのセリフです。

アイスバーグ「その為なら兵器も呼び起こし世界がどうなろうと構わねェってのか!?」

ロビン「構わない」

時系列と場面が変わりアイスバーグがナミに語ります。

アイスバーグ「事もあろうに全世界に生きる全ての人間の命よりあの女はお前たち6人の命を選んだ」

ダークシュナイダーのセリフ

ダークシュナイダーがアビゲイルと戦った際にヨーコを人質に取られました。

ダークシュナイダーはヨーコを見殺しにしてアビゲイルへ攻撃できませんでした。

BASTARD 8巻「闇の反逆軍団編68 消滅」でのセリフです。

重臣「全世界とひとりの娘の命とどっちが大切だと思っとるのぢゃ~!!」

ダークシュナイダー「オレはその女の方がいい!」

ドラゴン

ワンピースではルフィの父親の名前がドラゴンで、天竜人がいて、パンクハザードではペガパンクの作った竜が出てきました。

サボの指は竜の爪に例えられています。いっぽうでモモの助は悪魔の実を食べて龍になります。

龍の設定もワンピースの中ではいろいろ出てきます。

一方でバスタードも最初は剣と魔法の世界だったのでドラゴンは出てきました。

他にも人が登場する事によって最強の強さを誇る伝説の機神・竜戦士(ドラゴン・ウォリアー)もあります。

何かおそらく意味のある設定なのかもしれません。

方舟

ワンピースでは魚人島編で海に沈んだノアという巨大な船が出てきました。おそらく旧約聖書に出てくるノアの方舟をモデルしている船です。

一方でバスタードで登場したエルフの廃都キング・クリムゾン・グローリーも方舟と呼ばれていて、こちらは空に浮かんでいました。

旧約聖書を元ネタにしている設定はあちこちにあるようです。

妖刀

ワンピースでゾロの持つ刀は妖刀と呼ばれる呪いがあるといわれる鬼徹一派の妖刀、三代鬼徹を使っています。

一方でバスタードに出てくる忍者マスター・ガラの持つ妖刀ムラサメは真の力を発揮する時には人の生命力を吸い取るものでした。

妖刀自体はよくある設定ですが、ワンピースとバスタードの共通点といえます。

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まとめ

ワンピース(ONE PIECE)がバスタード(BASTARD!!-暗黒の破壊神-)を元ネタにしている裏設定や共通点がたくさんあるという事をまとめてみました。

でも最大の元ネタというか共通点はもう1つ存在します。

それは現実世界をモデルにしているという事です。

これはいろいろな意味や理由があってそういう設定になっているわけですが、ハンターハンターとかも現実世界がモデルになっています。

バスタードの場合は剣と魔法の世界が実は禁断の科学によって作られたとう展開になりました。

そういえばバスタードの作者の萩原一至さんのパーティでハンターハンター作者の冨樫義博先生と嫁の武内直子さんは出会って結婚されました。

ワンピース作者の尾田栄一郎さんはかなりバスタードの設定を元ネタにして裏設定を作っています。

同じ週刊ジャンプの漫画家なわけですが、何か少し不思議な繋がりがあるんですよね。

バスタードは少し読み直してみるとかなり危ないネタを扱っていて、現実世界とも一定の紐付けがされていました。

ワンピースの現実世界との紐付けの謎は今後しっかりと考察していきたいと思います。